2012年9月17日星期一

三井物産、銅生産最大手コデルコと包括的戦略提携



三井物産株式会社(以下「三井」)と Corporatión Nacional del Cobre deChile (以下「コデルコ社」) は合弁会社を設立し、世界最大級の銅鉱山を保有する Anglo American Sur S.A. (以下「アングロスール社」)の株式を取得することに合意しました。又、三井とコデルコ社は包括的戦略提携を構築し、金属資源及びその関連ビジネスを両社 共同で国際的に推進していくことにも合意しました。
本戦略提携は今後長きに亘る両社の友好関係の礎となるものと考えています。三井はコデルコ社に対し、アングロスール社株式 24.5%取得の為の18.63 億米ドル(融資に係わる諸費用を含む)の短期つなぎ融資を提供します。

三井とコデルコ社は合弁会社を通じてアングロスール社株式の 29.5%を保有し、アングロスール社の第二位の株主となります。コデルコは合弁会社に対して 24.5%のアングロスール社株式を拠出し、また、合弁会社は三井による 11 億米ドルの出資金をもって、アングロスール社株式 5%を追加取得します。合弁会社への出資比率は、コデルコ社83%、三井 17%となります。
三井コデルコ社間の本融資は、コデルコ社の借入能力には影響は及ぼさず、コデルコ社が各部署や鉱山において引き続き投資を行うことを阻害するもの ではありません。本融資契約に基づき、三井はコデルコ社に対して有利な条件での借換融資を提案することができ、コデルコ社がその提案を受諾した場合には、 三井は合弁会社の株式 15.25%を追加取得する権利を取得します。さらに、三井とコデルコ社は包括的な戦略提携を構築することに合意し、三井はコデルコ社による国際展開を支 援すると共に、リチウムモリブデン硫黄等の分野のほか、関連ビジネスである鉱山機器の供給等の広範囲な分野におけるビジネスの共同推進を目指します。 加えて、三井はアングロスール社の生産する銅の 29.5%を引き取り、その全量を販売する権利を保有します。
コデルコ社にとって、多角的な分野においてビジネスの知見を有する三井との包括的戦略提携は、今後の成長戦略において非常に重要な意義を持ちます。 特に三井の有する全世界ネットワークはコデルコ社が重要視する国際展開に大きく寄与します。同様に、三井にとってコデルコ社との関係構築は長年に亘り培っ てきたチリ国との関係を更に発展せしめるものであり、三井はコデルコ社の展開する様々なビジネスを全力で支援していきます。
「コデルコ社、そしてチリ国にとって三井との戦略提携は誇らしい出来事です。三井は昨年の融資契約締結以降、一貫してチリ国を支えてきてくれた、誠 実、真摯、公明正大なパートナーです。コデルコ社は三井からの戦略面財務面におけるサポートを得ながら、鉱山業界における不動の地位を確固たるものにし ていきます。三井との戦略提携において、アングロスール社株式の共同取得はほんの第一歩に過ぎず、今後三井と共に様々な分野で成長戦略を描いていきたいと 考えています。この関係は長きにわたり続いていくものです。」コデルコ社Executive President, Thomas Keller「今般、世界最大の銅生産会社たるコデルコ社との戦略提携を果たせたことは大変な名誉です。我々を温かく迎え、強固なる信頼友情を培う事が 出来たチリ国の人々の、発展と成長に貢献していくことが、三井にとっての使命であると考えています。三井は強いコミットメントを持ち、コデルコ社との戦略 提携において様々なビジネスを創造していきたいと思っています。」三井物産株式会社社長 飯島彰己  

コデルコはチリに本社を置く世界最大の銅生産会社であり、2011年には、エルアブラ鉱山における生産を含め、1,796,000トン(世界総生産の 11%)の銅を生産しました。同社は、モリブデンの生産でも世界有数の会社であり、2011 年には 23,098 トンを生産しています。コデルコは 100%国営企業であり、世界最大の銅埋蔵量を有しています。コデルコの 2011年の売上高は 175.15億米ドルでした。



三井物産株式会社(三井)は世界でも最も多様かつ包括的な事業分野を有する物流投資サービス提供企業の一つであり、2012 8月現在 68か国に 154の営業拠点を有しています。これらの営業拠点、ネットワーク、情報力を活かし、製品の販売や物流及び金融サービスから鉄鋼製品、金属資源、プロジェ クト、自動車建機事業、船舶航空、化学品、エネルギー、食糧、食品事業、コンシューマーサービス、情報産業、金融新事業推進、物流の各分野における国 際的なプロジェクト案件等まで多面的に事業展開しています。三井はグローバルな事業革新に取り組んでいます。

IMS、高濃度ドーピングで有機太陽電池の逆積層に成功



分子科学研究所(IMS)830日、高濃度ドーピングで有機太陽電池の逆積層に成功したと発表した。同技術を用いると、有機半導体の積層を自由 に構成できる他、電極の種類も選択する幅が広がり、有機太陽電池の設計作製の自由度が格段に向上するという。成果は、同所の平本教授、久保雅之CREST 研究員らによるもので、詳細は「APEX(Applied Physics Express)」に掲載される。
有機太陽電池は、合成が可能な有機半導体を用いたデバイスとして、低コストで、軽く、フレキシブルで、生活に溶け込んだ多彩なカラーやデザインの シートが35年程度で商品化され、架台のような重い構造を必要とせず、屋根や壁、窓、自動車、ありとあらゆる場所に簡単に印刷、貼り付け、ラッピング、 塗布して、身近な社会全体に普及することが期待されている。
このような長所をもった有機太陽電池は、エネルギー問題解決の一翼を担うべく、次世代の太陽電池として産業的な応用が進みつつある。すでに実用化さ れている無機系のシリコン太陽電池では、確立された半導体物性物理学に基づいた明瞭なエネルギー設計によって、所望の性能の太陽電池セルを作製できる。し かし、有機太陽電池については、有機半導体物性物理学の基礎科学的な研究の蓄積が不十分とされている。特に、セル性能を設計して望み通りに製造するために は、有機太陽電池の電圧を生み出す起源(内蔵電界)に関する、有機半導体物性物理学(バンドギャップサイエンス)の研究が不可欠である。
研究グループでは、有機太陽電池についても、無機太陽電池のように、"バンドギャップサイエンス"を確立させたいという構想の下、これまでに有機半 導体では未開拓の領域であったドーピングによるpn制御技術に取り組み、20113月には、代表的なn型半導体であるフラーレン(C60)モリブデン酸化物(MoO3)を共蒸着によりドープし、p型になることを示していた。
その後、フラーレン(C60)へカルシウム(Ca)を同様に共蒸着し、意図的にn型にすることで、単一の有機半導体としてフラーレン分子(C60 ) の単独薄膜の中に、pnホモ接合を形成し、太陽電池として動作させることにも成功しているが、これは有機太陽電池も無機系太陽電池と同様に、フェルミレベ ルの自由なコントロールが可能なこと、つまり、エネルギー設計によって性能を予測し、所望の性能のセルを自由自在に作れることが示されたものであった。
さらに、3つの異なる物質を同時に蒸着する3元蒸着において、コンピュータを用いて精密に制御することで、ドーピング濃度を100万分の1(ppm)レベルで自在に操れる技術を開発。これにより2つの有機半導体が混ざった共蒸着膜中へのドーピングも可能とし、フラーレン(C60)以外にも代表的なp型半導体であるメタルフリーフタロシアニン(H2Pc)pn制御、pnホモ接合の形成にも成功していた。現在ではその他の有機太陽電池の主要な材料に対しても、同技術を用いることで、ドーピングによるpn制御が可能であることがわかっている。
上述のようにこれまでの研究では、有機半導体に微量のドーピングをすることで、精密なpn制御を行ってきたが、今回は、あえて数%(数万ppm)オーダーの高濃度のドーピング(ハイドーピング)を有機半導体へ行うことで、無機半導体におけるp+-もしくはn+-ドー プのようなハイドープ層(プラスはハイドープされた領域であることを示す)を作り、有機太陽電池の有機半導体/金属電極界面へ挿入した。これは、ハイドー プにより、界面近傍のエネルギーを局所的に動かすことで、光によって発生した電流(光電流)の取り出し時に抵抗となる障壁の厚さを極限まで薄くし、電荷 キャリアの障壁のすり抜け(トンネル効果)を起こし、有機半導体/金属電極界面をオーミック化できることを期待してのことという。トンネリングは界面間の エネルギーの差に、ほとんど関係なく起こるので、有機半導体/金属電極界面をオーミック化できると、どんな種類の金属も電極に使用することができるように なる。つまり、有機太陽電池のセル構成や使用する電極をわざわざ変えなくても、そのまま有機半導体の積層順を逆にした構成のセルが作製可能ということにな る。これにより、有機太陽電池の設計の自由度を格段に向上し、効率向上の基礎技術となるとしている。
研究グループでは、これまでの研究成果の蓄積に基づき、有機半導体へ一般的によく用いられる物質をハイドープした結果、有機半導体/金属電極界面を オーミック化することに成功。ハイドーピングは真空蒸着装置において共蒸着によって行った。また、アクセプター性ドーパントとして酸化モリブデン(MoO3)を、ドナー性ドーパントとして炭酸セシウム(Cs2CO3)を、蒸着速度を変化させ、それぞれ5%(5ppm)1%(1ppm)ハイドープした。

2012年9月4日星期二

Molybdenum electrodes


With the excellent characteristics of high strength, resistant to oxidation under high temperature, long life, well corrosion resistance and difficult to stain glass, these high pure molybdenum electrodes have been widely used in many fields such as daily-use glass, optical glass, insulation material and glass fiber, and received good reputes.