従来、金属蒸発容器、金属酸化物溶解容器、結晶製作用容器等の高温で用いられる製造装置の一構成部品として、底部と側壁部とが角部を介して連結された上部 開放の有底筒状のモリブデン製ルツボが用いられている。
このようなモリブデン製ルツボは、モリブデン 鍛造体を切削加工することにより、あるいはモリブデンからなる板材を絞り加工することにより製造されている。例えば、特開平11−169993号公報(特許文献1)には、モリブデン 鍛造体を用いたルツボが開示されているが、 鍛造加工は 鍛造加工に伴う押圧や引き延ばしにより粒径の大きなモリブデン結晶粒が発生しやすく、特に加工量の大きい角部においてこのような現象が顕著となるために 高温強度が低下しやすい。
また、モリブデンからなる板材を絞り加工する方法については、側壁部の肉厚減少が避けられず、また底部と側壁部とを繋ぐ角部の 繊維組織がみ だれやすくなるために 高温強度に大きなバラツキが発生する。
高温強度、特に底部と側壁部とを連結する角部の 高温強度に優れるモリブデン製ルツボを提供すること。 純度99%以上のモリブデンからなり、底部2と側壁部3とが角部4を介して連結された上部 開放の有底筒状のモリブデン製ルツボ1であって、前記モリブデンは、粒径が10μm以上100μm以下のモリブデン結晶粒の割合が 粒子数の割合で90%以上であるもの。
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