有機モリブデンとの大きな違いは二硫化モリブデンが不溶性で 不活性でカーボンブラックのようにオイルの中では”浮いている物質”と
いうことです。
対照的に、有機モリブデンの方は、オイルにかなり溶け、化学反応を起こすなど反応的です。
その潤滑の仕組みは理論的には解明されていませんが、
反応によって有機モリブデンが二硫化モリブデンを生成し、極圧剤として作用しているのではないかと思われます。
しかし厳密に言えば、固体潤滑剤としては「化学反応生成による極圧剤」としてではないので、極圧剤と言うのは違うかも知れません。
摩擦低減と摺動部の直接接触の頻度を減らす効果が主となります。
いわゆるフリクションモデファイアー(FM)と言われる類になり、潤滑剤の摩擦特性を好ましいものに「調整する」
という事になります。
2次的に油温低下、耐摩耗、耐加重能が向上する事になります。
(この意味ではFM剤は油性向上剤・極圧剤・固体潤滑剤を大きな枠では含んでいると言えます。)
比較しながら有機モリブデンについてみてみます
- 有機モリブデン
- 1.歴史
- 2.化合物の分類
- 3.特性
- 4.問題点と今後
- 5.鉱毒性
- 6.添加剤としての有機モリブデンと二硫化モリブデンの違い
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