①一般用構造用圧延鋼材 (J1S G 3101-1987)
SS材と呼ばれるもので棒鋼、バーインコイル及び線材です。棒鋼は熱間鍛造用のボルト、ナットとして、また冷間
引抜によって丸または六角のみがき棒鋼として切削ボルト、ナットを製造します。材質はリムド鋼、セミキルド鋼、
キルド鋼いずれでもよい。
②軟鋼線材 (JlS G 3505-1980)
強度にばらつきがあるなど品質的に高度を要求される冷間加工用には不向きとされる。JIS規格では木ねじの場
合のみで、それ以外は殆んどSC材かSWCH(JIS G 3539-1988、冷間圧造用炭素鋼線)の使用が推奨されて
います。
③冷間圧造用炭素鋼線材 (JlS G 3507-1991)
規定でリムド鋼6種類(SWRCH 6R~17R)、アルミキルド鋼10種類(SWRCH 6A~22A)、キルド鋼21種類
(SWRCH 10K~50K)について夫々の化学成分を規定してます。冷間圧造用炭素鋼線(JIS G
3539-1988)
SWCHはJIS 3507に規定した線材に基いてボルト・ナット・小ねじ用に造られた規格です。
④機械構造用炭素鋼 (J1S G 4051-1979)
SC材と呼ばれているもので、棒材は加熱鍛造ねじ用に、棒鋼またはバーインコイル冷間引抜によって切削ねじ用
に、線材は冷間圧造ねじに使われます。JIS規格ではキルド鋼塊から製造することが規定され材質は均一です。
又原則として熱処理して使用されます。(熱処理を要求されるねじに使用)
⑤クロムモリブデン鋼 (J1S G 4105-1979)
SCM材と呼ばれているもので、クロム鋼より焼入性がよく、焼戻しに対する抵抗がすぐれ、かつ機械的性質がさら
にすぐれ靱性が高いので、自動車部品・六角穴付きボルト・六角ボルト・ナット等に使用されています。キルド鋼
塊から製造されます。
⑥ニッケルクロムモリブデン鋼 (JlS G 4103-1979)
SNCM材と呼ばれ、構造用鋼中最もすぐれた鋼材です。ニッケル、クロム、モリブデンの添加によって焼入硬化性
が一層大きくなり、靱性が高いのが特徴です。キルド鋼塊から製造されます。六角穴付きボルト用にJIS規格で
はSNCM240が規定されています。
⑦クロム鋼 (JlS G 4104-1979)
SCr材と呼ばれ、機械構造用炭素鋼に0.90%~1.20%のクロム0.6~0.85%のマンガンを添加して焼入性を改良し
たもので自動車部品等に使用されます。キルド鋼です。
⑧高温用合金鋼 (JlS G 4107-1994)
高温で使用される圧力容器、バルブ、フランジ及び継手に用いる合金鋼ボルト材です。
靱性:粘り強く衝撃によく耐える性質をいい、弾性限界をこえても容易に破断しない性質を意味する。
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