双日株式会社(本社:東京都港区、社長:加瀬豊、以下双日)、古河機械金属株式会社(本社:東京都千代田区、社長:相馬信義、以下古河)、DOWAホールディングス株式会社(東京都千代田区、社長:山田政雄)の子会社であるDOWAメタルマイン(本社:東京都千代田区、社長:山﨑信男、以下DOWA)の3社は、カナダ鉱山会社タセコマインズ社(Taseko Mines Ltd.)と共同で保有するジブラルタル(Gibraltar)銅・モリブデン鉱山の1.6倍の拡張を決定しました。
2012年末までに工事を完了し、2013年より本格的な増産を開始します。同鉱山拡張の総事業費363百万カナダドル(約290億円、1カナダドル=80円にて換算、一部重機類リースを含む)のうち、日本側パートナーとして、69百万カナダドル(約55億円)を投資します。
ジブラルタル鉱山は、1972年に生産開始した、カナダのブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市より北へ約600キロメートルのウィリアムズレイク(Williams Lake)に位置する銅・モリブデン鉱山です。可採鉱量は8億トンで、現在、銅で年産約5万トン(銅精鉱18万トン)、副産物としてモリブデンを年産約500トン生産しています。今回、銅精鉱プラントの増設やモリブデン選鉱プラントの更新、メンテナンス施設の増設等の設備拡張工事を行い、銅の年産量を約8万トン(銅精鉱28万トン)、モリブデン約1千トンまで引き上げる計画です。
日本側パートナー3社は、2010年3月にカリブーカッパーコーポレーション(Cariboo Copper Corp./出資比率:双日50%、古河25%、DOWA25%)を共同で設立し、同社を通じて、タセコマインズ会社が保有するジブラルタル銅・モリブデン鉱山の権益25%を取得しています。
中国をはじめとする新興国における経済発展とインフラの整備に伴い、世界の銅需要は、今後も年率3~4%で拡大することが予想されています。また、世界の銅精鉱生産量(2010年:16百万トン)の約35%はチリで生産され、偏在性の高い資源であることから、今後は生産コストや環境コストの上昇も予想されています。
同鉱山で生産される銅精鉱は不純物が少ないクリーンな銅精鉱で、本邦製錬所向けとして品質、生産コスト、輸送等の面で極めて高い競争力をもっています。古河およびDOWAは、今回の拡張工事により、更なる銅製錬原料の安定確保を図ってまいります。また、双日は更なる銅の鉱山事業展開を進めます。
なお、今回、同鉱山の設備拡張においては、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の海外開発債務保証制度を活用する予定です。
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