2013年7月28日星期日

添加剤としての有機モリブデンと二硫化モリブデンの違い

添加剤として自動車メーカーのオイルに最初から入っているのは、有機モリブデンの方です。結果的に上記のように二硫化モリブデンになるのですが、オイル中にとけ込んでいるということが、エンジンに悪い影響を 与えないため使用されています。
オイルにとっては、「固体潤滑剤」も「ダスト=ゴミ」と同じように扱われます。
 有機モリブデンはオイルのない状態か、分子レベルで800度Cから1000度Cになって初めて効果が出てきます。
金属が触れ合う接点下で、金属が溶けるレベルの温度近くになって反応を起こすため、その”配合量”はごく僅かで済みます。
(逆に添加量が多い事の方が悪い場合もあります。)
結果として二硫化モリブデンに変化したとしてもわずかな量にとどまります。
反応しない分はオイルに溶け込んでいますので、必要に応じてしか固体に変化しません。
(高熱部金属には摺動部でなくとも反応することは上記に記載しています。)
 ですから、二硫化モリブデンのように沈殿したりしないということになり、オイルにとっては”ゴミ”扱いされないわけです。
(ただし、コストが高いことと、3000-5000kmぐらいで摩擦低減効果が無くなってしまうことが今後の課題でしょう。
もちろん役目を果たした有機モリブデンは固体の二硫化モリブデンに変わるわけですから、劣化成分として扱われます。)
基本として自動車メーカーでは、添加剤として二硫化モリブデンのような「固体潤滑剤」(”セラミックス”や”テフロン”なども含まれます。)を使用しての エンジントラブルについては保証していません。
オイルより重いためオイルパンに沈殿したり、ジャーナル を詰めてしまったりするからだとも言われています。実際にそういう例もあったそうです。
 二硫化モリブデンはグリースにとっては分離したり沈殿したりしにくいので効果的なのですが、オイルにとってはまるでゴミ扱いです。しかしこれにはユーザーの責任もあります。ほとんどの場合、効果ある使用量よりも”多く入れすぎている”からなのです。

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